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高大連携事業について~県立女子大学~

 高大連携事業の一貫として大学の先生に本校にお越しいただき、大学の授業を体験しました。今回は群馬県立女子大学の板野みずえ先生(古典文学)です。下記の通り、3日間に分かれて実施し、多くの生徒が参加しました。

 第1回 1月21日(土) 「変」な歌から学ぶ和歌
 第2回 1月28日(土) 恋の歌を読む-「恋」が和歌になるとき
 第3回 2月 4日(土) 和歌と歌枕

 第1回目は、「『変』な歌から学ぶ和歌」の講義でした。
おみくじに詠まれている和歌の話から始まり、「古今和歌集」などの和歌集、さらに「和歌界の異端児、曾禰(そねの)好忠(よしただ)」と高校の授業では登場しない歌人について講義していただきました。

 第2回目は「恋の歌を詠む」の講義でした。歌(和歌)だけでなく、その和歌の背景を知ることで和歌をさらに深く理解できることを学びました。また、古今集等の勅撰和歌集や私家集などの和歌集の作られた背景も講義していただき、研究することの楽しさがわかりました。

 高校の授業は50分、今回の講義は90分でしたが、生徒たちは集中していたのか楽しかったのか、あっという間に講義の時間が終了したように感じたようです。受講した生徒たちは、授業後も講師の先生と大学のことや古文の世界のことについて話をしていました。また、生徒たちは国文学だけでなく、他の学部・学科の授業も受けてみたいという意欲も見られました。

主な感想は以下の通りです。
・中学校の授業や高校の授業の堅い感じで勉強勉強っていう雰囲気ではなくて、一つの授業でたくさんのことを学べて凄い時間があっという間に感じて来てよかったなって思いました。楽しかったです。
・今日の講義は教科書には出てこないような面白い歌が沢山出てきていてとても楽しかったです。先生の説明もとても分かりやすかったです。和歌の世界について知らない知識が付いてとても楽しかったです。
・県女に行きたい、という安易な気持ちで初めて参加しました。普段の授業に比べて細部まで細かく教わることができる環境により憧れを感じました。これを反動にして受験勉強に力を入れていきたいです。
・古文のテストは苦手ですが、歌の解釈を読んだりすることが好きです。これからもっと勉強したいと思いました。昔の人はなんて想像力と感受性が豊かなんだろうと思いました。
・興味深い内容で、実際和歌に対しての理解が深まったと思う。平安時代の風習などについても知ることができました。
・今とは少し違い、叶わない恋も多く、沢山の人が辛い思いをしていたのを改めて知りました。相手を思う気持ちの表現がすごく素敵だなと思いました。


(C) 2017 The Second High School, Tokyo University of Agriculture.